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株式会社 沖坤

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Ductal(ダクタル・高強度コンクリート)とは?


ダクタルロゴ
ダクタルとは?

ダクタル(「DUCTAL」:登録商標)は、強度、耐久性及びじん性に優れた超高強度繊維補強コンクリート(UFC:Ultra High Strength Fiber Reinforced Concrete)です。  ダクタルを使用することにより、部材の軽量化による施工の合理化が図れること、形状の自由度が高く意匠性に優れた 部材の実現が可能といったメリットがあります。また、耐久性も極めて高く、メンテナンスの上で有利となり、構造物の 新設だけでなく補修・補強分野においても使用されています。 ダクタルの機能



ダクタルフルプレミックス
ダクタルフルプレミックスは、ダクタルプレミックス、専用繊維及び専用減水剤で構成されています。ダクタルプレミックスは「超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案):土木学会」に規定される標準配合粉体です。セメントを基材として各種の 厳選された材料を使用し、厳重な品質管理体制のもとで製造されています。ダクタルプレミックスを使用することによって配合 設計の作業が省略でき、品質の安定した部材の製造が可能となります。専用繊維として鋼繊維を使用するダクタルFM(Fiber Metalic)と有機繊維を使用するダクタルFO (Fiber Organic)があり、使用用途に応じて選択することができます。
DUCTAL FM DUCTAL FO


ダクタルの性能
 標準配合粉体であるダクタルプレミックスを用い、標準熱養生(90℃ 48時間の蒸気養生)を行うことにより密実な硬化体が得られます。ダクタルの優れた性能は、通常のコンクリートとは大きく異なり、力学的特性や耐久性等の材料特性において顕著に現れます。超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案)においては、その性能の高さから、設計耐用期間は100年(ダクタルFM)を標準としてよいと定義されています。
 
 
曲げたわみ曲線
土木学会指針(案)超高強度繊維補強コンクリート 設計用値
蒸気養生温度と圧縮強度の関係


耐久性
 ダクタルの透水係数・透気係数・塩化物イオンの拡散係数は、通常のコンクリートに比べていちじるしく小さく、物質移動に対する抵抗性は極めて高いといえます。
高強度繊維補強コンクリート(Ductal-FM)の物質移動に関する諸物性
蒸気養生温度と圧縮強度の関係


耐塩害性
海洋環境を想定した試験の結果、ダクタルの高い耐塩害特性が確認されました。

JSCE‐G572(土木学会規格)の方法により見掛けの塩化物イオンの拡散係数を求め、100年後(飛沫滞環境下)の塩化物イオンの濃度分布をシミュレーションしたものです。
鋼材腐食発生限界濃度(1.2kg/)となる塩化物イオンの浸透深さは、普通コンクリートの約1/10~1/20となります。これによりコンクリート構造物の断面縮小と長寿命化が期待されます。



日本で初めてUFC「ダクタル」が適用されたプレストレスト歩道橋「酒田みらい橋(2002年10月竣工)」の実橋のウェブ部材から採取したコア供試体の塩化物イオンの浸透深さは、10年経過時で1mm程度と極めて小さいものであり、ダクタルが長期耐久性を有する材料であることが実証されました。



耐磨耗性
●試験例:水砂噴流摩耗試験(島根大学委託)試験方法:供試体を回転ドラムに設置し、ドラム回転数30rpmで上部に設置された噴射口から供試体に2.0MPa、88.9L/minの珪砂混入圧力水を20時間噴射しました。(パネル工法は所定試験時間:20時間)20時間噴射後のダクタルFMの平均摩耗深さは0.96mm、ダクタルFOの平均摩耗深さは1.41mmでした。


粗度係数
農村工学研究所にてダクタルの粗度経数試験を実施しました。
実施場所:頭首工第一実験棟可変勾配水路
水路勾配:1/500
粗度係数算定結果
ダクタル(鋼製型枠を使用して部材を製造)0.00870(水深0.3m以上の値)
ダクタル(アクリル製型枠を使用して部材を製造) 0.01015(水深0.3m以上の値)
上記の結果からダクタルの粗度係数としては0.012以下であり従来の材料を用いた場合に比べ通水能力が高いことが明らかになりました。






Posted by 株式会社 沖坤 at 2010年03月09日   14:44 │ 材料・技術